何故、オッサンはこうも涙もろいのか?
こんばんは! いや、おはようございます、かな?
独立を目指すオッサンブロガーのるみなすです。
るみなすは、独立を目指している割にはビジネスに対する意識とか、知識とかいろいろ欠けているので、毎日のように本を読んで吸収するように努めています。
先日も仕事帰りに東京駅付近にある某有名書店に行き、2時間ほどかけて店内を歩き回り、ドサドサと12冊も衝動買いしてしまいました。ジャンルはビジネス、金融、自然科学、新書などなど。しめて16,000円・・・今月の家計は赤字確定です。
さて、その中に1冊だけ、小説の文庫本があります。
タイトルは、『君の膵臓をたべたい』。
「ん?」と違和感を持ったそこのあなた、鋭い!
お察しの通り、今回もビジネスとあまり関係ない話になりますよー!うん、気にしたら負けだ!
この小説は2015年に発表されたもので、著者は住野よるさん。
ストーリーのプロローグは、こんな内容でした。
主人公の「僕」は、男子高校生。読書好きで、ずっと小説の世界に引きこもり、人との関わりを極力避けて生きてきた目立たない存在。友達もいないし、学校でもクラスメイトと会話をすることさえない。
そんな「僕」が、悪魔のいたずらとしか思えないような偶然から、自分と何もかも正反対で明朗快活、友達も多くクラスの人気者である女子・「山内桜良」の極秘日記・『共病文庫』を読んでしまい、彼女の秘密を知る。それは、彼女が重い膵臓病に侵され、余命1年であるということだった・・・。
実はるみなす、この本を買う前に本屋でパラパラと3ページくらいめくってみたのです。ぶっちゃけ、この手のストーリーってゴマンとあるじゃないですか。もし陳腐な内容だったら、読んだだけ時間の無駄だし。
キーワードも実にわかりやすい。高校生、男女、とくれば葛藤と成長と恋愛になるわけだし。少女の不治の病、生と死、っていうのは昔から万人を泣かせる必勝パターンだし。
でもね。ちょっと読み進めると、うまく説明できないけどなんか気になる!となってしまい、買ってしまいました。そして昨日、今日で夢中になって一気に読破したんですが・・・
やられた。
40歳のオッサンが、ポロポロと涙を流しちゃいました。
読み進めていくにつれて、「僕」と「彼女」とが織りなす日々の積み重ねが、風船に少しずつ水が溜まっていくように膨らんでいくんです。2人とも、その風船が遠からず割れてしまうことを知りたくないほどに知りながら・・・。そして、その風船を割るための弓矢の弦がキリキリと張り詰めていく音が、るみなすの心に聞こえてきました。
やがて、予期しない形で訪れるクライマックス・・・
本当はもっと書きたいのですが、ストーリーの内容についてはここまでにします。ネタバレになっちゃうからね。
よく、読書は自分の心との対話である、とか聞きますね。
至言だなぁ、としみじみ思います。
『君の膵臓をたべたい』を読んで、涙して、気づいたことがあります。
ああ、そっか、自分は泣くほど感動したかったんだ。
ってこと。そして多分、
涙を流すことでカタルシスを得たかった
のだと。
いろんな不安とか、ストレスとかでちょっと心が弱っていたのかもしれませんが、るみなすの心の原動力となるものは、感動だったようです。人は、衣食住が足りてしまえば、あとは感動がないと本気で動かないものですからね。
久しぶりに泣ける小説を読んだせいで、朝早く出かける予定があるのに神経が興奮して眠れなくなって、このブログを書きました。
心を揺さぶられるようなストーリーとの出会い、いいものですね。
そして願わくば、1つでも多くの感動がある人生を歩みたいものです。
皆さんにも、良き出会いが訪れますように。
またね!