るみなすの七転び八起き

オッサンが独立に向けて活動するブログです。

NMB・須藤凛々花さんの結婚宣言を受けて、アイドルとファンの関係を語る。

どうも、独立を目指すオッサンブロガーのるみなすです。

 

久々の更新です。

近況を報告しますと、数日前ついにAmazonプライムに加入し、その割にはプライム見放題ではない映画刑事物語シリーズをかなり久々に鑑賞してうるうるしてたら神経が昂ぶって眠れなくなって、夜中にブログを書いています。

そんな中、この1ヶ月の間にいろいろありまして、「独立を目指す」から「独立に向かって動いている」にステータスが変化しました。まあ、そのことについてはまた別の機会にお話します。

 

さて、ここ数日芸能ニュースやTwitterのTLが騒がしかったのですが、アイドルグループ・NMB48のメンバーである須藤凛々花さんが、AKB総選挙の場で結婚を宣言したそうですね。

るみなすは正直なところ、この騒動で初めて須藤さんのお名前を知ったので別に何もダメージもないどころか、まったく興味もないのですが、今日TwitterのTLにこんなエントリが流れてきて少し違和感があったので、自分の見解を書かせていただきます。

 

↓その記事がこちら。(※著作権やリンクについて著者から削除等のご要望があれば対応します)

note.mu

この記事を、私がフォローしている方が強い共感を持ってRTされていたので、以下のようなリプを付けました。

 

「ファンのお金でビジネスが成り立っている世界ですから、法的には権利がなくても文句くらい言ってもいいのではないかと思いますよ。私は「お客様は神様」とは思いませんが、「勝手に応援」っていうのは言いすぎでは。その理論だとアイドルビジネスはそもそも成り立ちませんからね。」

 

140字制限で書くとこんな内容になります。

リンク記事にまったく同意できないわけではなく、むしろ「ああそうだよね~」って共感できる部分も多々ありますので、そこは先に言っておきますね。

 

ただですね、アイドルや有名人に限った話じゃないんですが、一定のファン層に支えられて成り立っているビジネスってたくさんあるじゃないですか。

特にAKBグループはファンが特定のアイドル(いわゆる推し)に対してお金を注ぎ込みやすく、その結果が「推し」の人気のバロメーターになって活躍の場が増えるという楽しみがあるわけです。

るみなすは昔、全盛期を少し過ぎた頃のモーニング娘。を熱心に応援していた時期がありまして、当時の「推し」知名度も人気もあるのにあまり良いポジションに立たせてもらえず(その代わり実力で目立ってましたが)、むしろ事務所の都合で「売り出したいメンバー」が露骨にプッシュされていることに強い不満を感じていました

なので、この「AKB商法」っていうのは阿漕な側面もあると思いますが、ファンの投資に対して明確なインセンティブ(=「推し」のブレイクチャンス拡大)があるという一点において、とても良いシステムだと思うわけです。

 

好きなことにお金や時間などのコストを割くのは自由ですし、そのせいで仮に破産してもそれは「楽しさ」と引き換えにした自己責任なわけで、モーヲタ時代には実際にカード破産した奴も知っています。

るみなすは収入の範囲内で応援してましたが、あの時代は、あれはあれで楽しかったなぁと思います。むしろそれまでどこか偏屈で、羽目を外せない性格だった自分に「人生は今という一瞬を楽しんだ者勝ち!」っていう価値観を教えてくれて、キャラの濃い仲間もできて、コンサートに行くのに京都まで遠征旅行もして、一部の仲間とは今でもゆる~くつながっていたりして、いい思い出です。

 

で、ここからが本題。

 

「ファンは勝手に応援してるんだから文句を言う権利はない」という部分です。

 

アイドルみたいな人気商売の人って、やっぱりどこかで「応援してください、がんばります!」って言ってると思うんですよね。

 

そのアイドルに何でもいいけど価値があると思えば、お金を払ってくれるファンが付いて売り上げが立ち、諸経費やピンハネを除いた分はそのアイドルの懐に入るようになります。

 

至極当たり前のことですが、それを応援するかしないか、ファンになるからならないかは個々人の自由なわけです。応援しない自由もあるし、一時はファンになっても冷めてしまう自由だってあります。

人気商売にとってファンというのは必要な存在ではあるものの、それくらい水物なのでずっとアテにはできないんですよね。固定ファンを維持・拡大しつつ、ブレイクのためにはふわっとしたライトファンを大量に取り込む必要があるわけです。

 

また、売るべき商品が「その人自身」なので、有名になると私生活も監視されて不自由になってしまいますし、超過密スケジュールでがんじがらめになったりもしますので、それ以上のメリットがないとやってられませんよね。

そりゃ、時には「ファンは勝手に~」って言いたくなるかもしれない。

 

でも特に、若い女性アイドルのファンにそれを言っちゃあオシマイな部分、あるんじゃないかなぁ

 

モーヲタやってた身として、ついでに言うと今回同様「推し」に突然結婚(どころか妊娠も)された経験をしている身として、文句の一つも言わないと気が済まないの、わかるんですよ。

今となってはただただ懐かしい思い出なのですが、当時はるみなすモーヲタ仲間もみんな大ショックで、るみなすはショックで落ち込みました。ブチキレてそのまま音信不通になった奴もいましたし、2ちゃんねるも大荒れだったし、突発の残念飲み会では違うアイドルの名前が印字されたTシャツを着て、濁った眼をしてクダを巻いていた奴もいましたし、とにかく大変でした。これでまだまだ序の口レベルの騒動だと思います。

 

若い女性アイドルのファンって、人間模様がけっこう幅広いんですよね。職業も年齢層もバラバラだし、どこに住んでいようがコンサートやイベントに遠征する奴はいるし、金持ちも貧乏人もいるわけです。

推し」に対する情熱のベクトルもみんな微妙に違うんですよ。ルックス、年齢、雰囲気、ダンスや歌のパフォーマンス、キャラクター、ポジショニング、セクシーさ、などなど求めるものがいろいろあるんです。

 

あとは・・・、綺麗事抜きにしますと、普通に生活しているとなかなか出会えないようなヤバイ奴も、そこそこの割合でいます

アイドルをストーキングしてマンションの部屋を特定し、外観写真を撮って自慢げに見せてくる奴とか、電車内の吊り広告にアイドルが写っていると即座に盗っちゃう奴とか、アイドルに対する擬似恋愛感情をこじらせて、コンサート会場でそれを病的に語っている奴とか、色んな意味で人生終了してて「推し」だけが生きる希望になってる奴とか。

そういう人たちはもう、ファンに向いてるとか向いてないとか、そういう次元の問題ではなくなってるわけです。

 

アイドル商売ってこういう負の要素を少なからず内包していて、むしろそういうファン層のほうが大金をはたく傾向があるので、そういうファンに「お前らは勝手にやってるだけなんだから文句言う権利はない」って言ってしまうの、死者に鞭打つ行為ですよ。伍子胥の生まれ変わりかなんかでしょうか?

 

だって多分彼らも、今回の騒動で絶叫している人たちも、本当は心の底でそんなことわかってるんですから。わかりたくないだけで。

 

「ファン」という立場で、儚い幻想にお金を払うことを心に余裕を持って楽しめるのが一番いいと思いますし、アイドルに過剰に入れあげてしまって「裏切りだ」と騒ぐファンに対して物申したい気持ちってのもわかるんです。わかるんですが、その中には一般生活で出会うよりも割と高い確率で、幻想に「依存」しないと生きていくのが辛い人たちっているんですよ。

 

特にAKB商法の場合、総選挙でここぞとばかりに大枚をつっこむシステムを作り上げてしまっていて、その場で結婚発表されたらそりゃあ応援してた人はキレます。「推し」がこれからも継続的にアイドルとして活躍し、疑似恋愛という楽しみの場を拡大的に与えてくれることがファンにとってのインセンティブなわけですからね。

 

何百万使おうがそのアイドルは自分の所有物ではないのは自明の理なんですけど、今回の騒動を例えて言うならベンチャー社長のプレゼンに惚れて将来性を感じ、大金を投資したら翌日計画倒産された」に近いんじゃないでしょうかね。

もっともアイドルファンの場合は債権者にはなり得ませんが、せめて文句くらい自由に言わせてあげようよ

 

若い女性にはあまり共感できない部分だろうし、想像もなかなか難しいと思いますが、人間の本性の部分ってそれくらい弱いものなんで、女子会での愚痴レベルで収めて欲しかったなぁっていうのがるみなすの意見です。

特に今回の記事、若い女性のインフルエンサーたちに好意的にRTされてバズってしまったんで、尚更ね。

 

以上、元モーヲタるみなすでした!